この記事では「痩せない理由は運動ではなく、食生活にある」ことについて解説します。この記事は3分で読めます。
コロナ禍のリモートワークで、7割以上がリモートワークになってから運動不足を実感している、という調査結果があります。
痩せないのは運動不足のせいと思っている人は多いです。しかし筋トレをしたり、息を切らしてランニングを続けてもなかなか痩せません。
食べた宅配冷凍弁当およそ120食、食べて体脂肪を燃やすことに執念を燃やして、20冊ほど専門書を読み漁ったぽかりが分かりやすく解説します。
- 運動をしているのに、痩せない理由を知りたい
- 昔に比べて、太りやすくなった原因を知りたい
上記の内容を知りたい人には、おすすめな記事となっています。
- 運動は、痩せるには効率が悪い
- 食べないとかえって痩せにくい身体になる
- 真の痩せない原因は、日々の食生活にある
- 太る食べグセを改善することがはじめの一歩
運動でカロリーを消費するのはコスパが悪い

前日に食べ過ぎたので、ランニングをしたりジムに行って汗を流す、といった話をよく聞きます。
運動で摂り過ぎたカロリーを消費したい気持ちは分かります。しかし、摂り過ぎたカロリーを運動で消費するのはコスパが悪いです。
ポテトMのカロリーを消費するには
ポテトM(135g)のカロリーは410kcal。
ジョギングでカロリーを消費する場合、
体重60㎏、軽いジョギング(時速7.0km/h)で仮定すると
1.05×(6.0×1.0)(METs)×60=378(kcal)
となり、1時間ジョギングをしても、ポテトM1個分のカロリー消費すらできません。
つまり、運動でカロリー消費をすることは相当骨が折れることが分かります。
ポテトMをサイドサラダに置き換えてみると
ただ食べる物を置きかえただけで、393kcalのカットに成功します!
運動は健康維持やボディメイクのためには、適度にやったほうがよいです。ただ、体脂肪を燃やす、痩せるという観点では、運動は効率がよくありません。
運動で食べ過ぎた罪悪感は薄れ、達成感が出てきます。しかし実際体脂肪は、消費されずに身体にどんどん蓄積されています。
食べないでカラダをととのえることを避けるべき理由

痩せるには、余分な脂肪が消費されるので、当然食べない方がいいと考えていました。
これは間違いではありません。しかし、余分な脂肪だけが、優先されて消費されることは決してありません。
食べないことで栄養不足が起こり、筋力も落ちます。また身体が飢餓状態となり栄養を溜め込もうとするので、結果かえって痩せにくい身体になってしまうのです。
脂肪が燃焼されるとともに、いろんな栄養も消費される
運動で脂肪が燃焼されるのと同時に、体内ではいろんな栄養が消費されます。
- ビタミンB群:糖質・脂質の分解
- ビタミン・ミネラル:抗酸化作用
- 鉄:全身への酸素供給・貯蔵など
食べないでカラダのととのえることを続けると、外から栄養が入ってきません。
身体は運動で消費された栄養を外から摂取できないので、体内の栄養を分解してエネルギーを作ろうとします。その結果、筋肉が分解されて落ちてしまいます。
筋力が落ちると基礎代謝も下がる
基礎代謝とは、内臓を動かしたり体温を維持したりなど、人が生きていくために必要最低限なエネルギーのことです。筋肉量が多いほど基礎代謝量も多くなります。
したがって、筋力が少なくなると、基礎代謝は下がってしまいます。
身体が休眠モードに突入する
外から栄養が入ってこないと身体が飢餓状態になります。すると脳は生命維持できないと危険を感じて、栄養を溜め込むように指令を出します。
その結果、同じ量を食べても消費されなくなるので、脂肪として蓄積される量が増え、痩せにくくなってしまいます。
やる気が出ない、ぼーっとする
低血糖は、イライラと空腹を凌いだあとにやってきます。栄養不足によって、糖分が減ることで起こります。
また急激な眠気で仕事中にウトウトしたり、ダルさがあるようであれは注意です。応急措置として、ラムネなど体内で素早く吸収されるブドウ糖を摂るようにしましょう。
そんなに食べていないのに…の落とし穴

暴飲暴食や不摂生はしない、そんなに多く食べてはいないのに、昔からなぜか太りやすい、と思ったことはありませんか。
その場合は、食べる物の量ではなく、質に問題があることが多いです。
世の中に出回っている、安くてお腹いっぱいになれるものの多くは高カロリーです。
使いきれないカロリーは、体脂肪として際限なく身体に蓄積されます。これが続くと、まさに肥満街道まっしぐらです。
カラダのととのえることの基本は、自分の摂取カロリーを把握すること。コンビニやスーパーで商品を購入する際は、栄養成分表示を注目して見るようにしましょう。
- カラダをととのえる上での食材選びや避けるべき食べ物&おすすめな食べ物
≫ 初心者講座|食事でカラダをととのえる時に選ぶべきおすすめな&NGな食べ物!
安くて腹持ちのよいものは高カロリー
朝起きて菓子パンを食べて、昼はコンビニでパスタ、夜はチェーン店のお弁当を買う。このような生活をしていませんか。
高カロリーな食べ物の特徴は、手軽・安く・腹持ちがよいです。
安価で腹持ちのよさからつい食べてしまいがちですが、ビタミンやミネラルが不足していて、栄養はかなり偏っています。
高カロリーな食べ物の例
- 菓子パン
- インスタント食品
- パスタ、ラーメン
- 丼もの、カレー、お弁当
- 揚げ物
高カロリーな物ばかり食べていると、必要な栄養は足りず、消費されないカロリーは体内にどんどん蓄積されます。その結果、肥満や生活習慣病のリスクも高まります。
加工食品も高カロリー
普段何気なく食べている加工食品ですが、摂り過ぎには注意が必要です。
加工食品とは、ハムやソーセージのように、品質をよい状態に保つために加工されたもので、原形をとどめていないのが特徴です。
加工食品はその製造過程で調味料や食品添加物が使われ、高カロリーの物が多いです。また栄養に偏りもあるので、摂り過ぎには注意が必要です。
自分に必要なカロリーを把握しよう
世の中には安価で高カロリーな食べ物があふれ、簡単に手に入れることができます。
高カロリーなものは中毒性があるので、意識的にセーブをしないと歯止めが利かなくなって肥満まっしぐらです。
カラダをととのえるの基本は、自分に必要なカロリーを把握することです。
1日に必要なカロリーは、性別、年齢、体格や活動量によって決まります。下記の値を参考に、1日に摂取カロリーを調整してみましょう。
- カロリーの基礎知識や1日に必要なカロリーの求め方
≫【初心者向け】目標設定や1日に必要な摂取カロリーの計算方法4STEP!
次からは、実際に1日の摂取カロリーを調整するために必要な、食べ物の栄養成分表示を見ていきましょう。
栄養成分表示を見てみよう
次は、これから食べる物のカロリーがどれくらいなのかを把握しましょう。
いちばんカンタンな方法は、商品のパッケージにある栄養成分表示を見ることです。
栄養成分表示には、熱量、たんぱく質量、脂肪量、炭水化物量、食塩相当量の5つと、アレルギー成分の明記などが義務付けられています。
栄養成分表示を確認するときの注意点
画像のように「100gあたり」と表示されているケースには注意が必要です。あくまでも100gあたりの栄養成分表示となっているので、実際の内容量ではありません。
また特にパンなどは、表示が個数(1個)の場合もあるので、こちらも注意が必要です。
まずはカロリーをチェックする
まずは、栄養成分表示を見るところからはじめましょう。
確認を習慣づけると、食べ物への意識が生まれます。またチェックを続けることで、食品ごとにカロリーの目安が分かってくるので調整もしやすくなります。
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/(スラッシュ)以降の食品添加物をチェックする

栄養成分表示でもう1つチェックしてほしいのは、スラッシュ(/)以降の成分です。
スラッシュ(/)より前が原材料、スラッシュ(/)以降は食品添加物で記載を分けるルールになっています。
スラッシュ(/)以降の記載が多ければ多いほど、食品添加物がより多く入っています。
食品添加物の例
- 甘味料や着色料
- 保存料
- 酸化防止剤
- 防カビ剤
- 増粘剤 など
食品添加物は、体内で分解するとき肝臓に負担をかけてしまいます。また腸内環境を乱す原因にもなり、その結果痩せにくい身体になるので、摂り過ぎには注意しましょう。
つい無意識にやっている食習慣

普段あまり意識しない行動にも、痩せない原因が潜んでいます。こういった行動は習慣化していることも多いので、気が付いた今日から意識的に改善しましょう。
気をつけたい食べグセ
- ながら食べ
- 早食い(ほぼ噛まない)
- 1日1食(食事間隔を空ける)
ながら食べは食事に集中していないので、満腹感を得にくいです。そのため食べるスピードが上がり、必然的に量も増えがちです。
仕事中は脳が活発に動いてエネルギーを欲するので、おやつの量は決めておく、または手の届く範囲に食べ物を置かないようにしましょう。
早食いも噛む回数が少なくなるので、食べるスピードも上がり量も増えます。満腹中枢を刺激するためにも、口に入れたら20~30回ゆっくり噛んで食べるクセをつけましょう。
また次の食事までの間隔が長いと、身体が危険を感じて栄養を溜め込もうとします。なので1食にまとめずに、細かく栄養を摂るよう意識しましょう。
- 気付かないうちにNGなものを食べていないか気になる
≫ 初心者講座|食事でカラダをととのえる時に選ぶべきおすすめな&NGな食べ物!
まとめ:痩せない理由は偏った食生活にあり
- 運動は、痩せるには効率が悪い
- 食べないとかえって痩せにくい身体になる
- 真の痩せない原因は、日々の食生活にある
- 太る食べグセを改善することがはじめの一歩
食べるものが身体をつくる。まずは、自分が食べているものに目を向けることが大切です。この記事を参考にして、是非自分の食生活を振り返ってみましょう。
下記は食事改善で痩せる人向けの記事なので、合わせてご覧ください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。